組版担当者の本音 (その2)
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TeXソース原稿を電子的にJAMSに送って下さるとき、
必ず一行を半角70字以内にして下さい。長い行があると
その部分を改行したものが送られてきて、
うまくコンパイルできなくなることがあります。
- TeX投稿がJsかどうかの判定はJAMS組版局でします。
少なくともそう主張するTeX原稿ならば、コンパイルしたとき、
エラー・メッセージが全く出ないようにして下さい。
- 平文で強制改行の意味でコマンド\\を使っている人が多い。
そう書いたために、必ずエラー・メッセージ「この行を美しく組むには、原稿の内容を修正する必要があります」が出てるはずです。
正しくは、単に改行したいなら\parでよく、改行して一行空けたいなら\par\bigskip
とすればよいです。
- コマンド\leftを文中数式モード(
$ ... $)の中で使うと、うまく改行されないことがあります。別組数式モード(\[ ... \])の中だけで使うようにしましょう。
- コマンド\dfracを使いたいときは、面倒でも
{\displaystyle\frac{分子}{分母}}のように書いてください。
- 別組数式モード
(\[ ... \])で、複数行からなる数式の縦揃え
\begin{
<縦揃えの環境名>
}
<数式>
\\ <数式>
\\ ...
<数式>
\end{
<縦揃えの環境名>
}
を使うことがあるかと思います。その際、上記のコードを
{\allowdisplaybreaks
...
}
で挟んで下さい。この意味は、
「必要なら適当な\\の後でページ変えしてもいいよ」と
TeXに教えているのです。
これを付けておかないと、TeXは縦揃えすべき数式を無理矢理に一つのページ内に収めようとし、そのページや前のページに影響が出ることがあります。
そのようなときエラー・メッセージ\Underfull \vboxなどが出るかと思います。
- \midを知らないのか、あらゆる
所に\vertや|ばかり使う人がいます。
- xxxページからyyyページまでを表すとき、xxx--yyyと--を使用して下さい。なお、-はハイフンを、---は省略符または全角ダッシュを出力します。
- 相互参照機能(\labelと\ref,\pageref)を使って処理したTeXファイルを
暫くした後で書き直したとき、1回コンパイルしただけでは参照個所が??
のまま印刷されてしまします。
もう1回コンパイルすればよいということが分かっていても、ついうっかりすることがあります。
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